コインランドリーの30分について
梅雨時は洗濯ものが乾かなくて困る。
ポケットに小銭を、そして洗濯し終わった衣類を2つのカバンにつめ(洗濯機は家にあるのだ)コインランドリーにいく。家から少し距離があるのだが、学生時代にもどったようで気分がよい。
100円玉を2枚投入し終わると、30分の空白の時間が生まれる。一度家に戻っても良いのだが、再度乾燥した洗濯ものを取りにくるのが面倒に思えたので、本を読むことにする。喉が渇いたので、近くのコンビニでビールを買う。
コインランドリーには私一人。そんな深夜1時、乾燥機が私の衣類を乾かしてくれている間、私はぼーっとしたり、ビールを飲んだり本を読んだりする。
普段も、私の家の家具達は、スイッチひとつでお湯を沸かしたり、洗濯機をまわしたり、と同時にいくつもの仕事をしてくれている。しかし、今日のように一つの作業が終わるのをじっと待っていることはあまりない。
30分はどちらかといえば細切れの時間だ。だから仕事をしている昼間、30分という時間単位を私はあまり意識することがない。しかし、今日解ったのだが、30分という時間は、以外に沢山のことが出来るものだ。いつもなら10時間もかかる乾燥が30分で終了出来るだけでなく、本も読めるし、ビールも飲めるのだ。乾燥機は非常に良い仕事をしてくれる。
ビールを飲み終わるころ、乾燥機が止まった。「うむ。乾燥機が私に与えてくれたような価値を誰かに与えられるよう、私も仕事をしたいものだ。」などと思いつつ本を閉じ、私は家に向かう。
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