営業的思考について

先日、大学時代からの友人(かなりかわいい女の子だが、友人関係が永く続きすぎて友達の関係。残念)と久しぶりに電話で話す。会話自体はなんでもない近況報告なのだが、私の会話の仕方が、「なにかを売ろうとしている」ようだと言われる。自分も突然音沙汰のなかった友人からの電話は、いぶかしがったりするが、直接言われ、いたくおちこんだ。

電話を切ってからしばらくし、「営業に関する本を一気に読んだ事が原因かも」と気付く。最近、営業事業部の人とのミーティングや他社から受ける営業、社内営業と業務に営業的なものが多い。「これは営業についてもっと勉強をせねば」ということで 20冊以上の本を買い込み、 3日くらいで読み切ったのだ。

それからというもの、生来の染まりやすい性格のせいで、様々な事を営業というフィルターを通して考える癖がついてしまったようだ。ニーズを聞き出し、課題を洗い出し、その解決策を提示する。このシンプルに抽象化されたプロセスが、様々な場面においても有効で、非常に面白いのだ。営業だけでなく、企画書を書いたり、製品開発をする時にだって、日常の単純な会話にだって使える思考方法だ。この考え方をすると、何をするにも利益がでるように考えるようになる。

そういうわけで、友人との電話を思い出してみると「どうなの最近、彼氏とうまくいってる?」などという質問ばかりしていた。自分を売り込む、という私の潜在的な目的があっただろう。「何を売ろうとしているの?」この言葉を聞いたときの、複雑な思いは、「売れなかった自分」の無念さだったろう。遠い昔、その子に抱いていたほのかな感情をふと思い出し、しばし、複雑な物思いに浸る。営業的な思考はビジネスの現場だけにしておいた方がよいのかもしれない。