レストランでの最後の食事と、経営者の転職と。

行きつけのレストランが閉店するというので、お店にいった。

そのお店は、5年前の開店時に、私が看板の色を塗ったお店だ。一度皿洗いを手伝ったこともある。開店時にはメールマガジンの発行も手伝った。だから、売上が上がった時は嬉しかった。お客さんからの評判が良くなれば一緒に喜んだ。しかし、彼があのレストランで作る食事を食べる事はもうない。

その経営者は、高校時代からの数十年来の友人である。彼は、この夏、フレンチレストランの経営経験を一旦白紙にして、新しい道を切り開くのだ。

彼の5年という時間は、お客さんに沢山の記憶と、沢山の喜びを与えたはずだ。経営者は孤独だとずっと思ってきた。しかし、今の私はそうは思わない。それは彼のお店の閉店を知ったお客さんから寄せられる沢山のお礼の言葉が示している。

さて。私は、彼のような5年間を過ごせているのだろうか?

この点について、私は経営者とか従業員といった立場じゃなく、彼に負けてるとしか思えないのだ。彼が作った最後の料理は、私にそんな後味を残した。

そして。そんな料理を作ってくれた彼の新しい出発に、私は心からの祝福を贈った。