オーラについて感じた、ある不安

オーラのある人が世の中にはいる。仕事の出来るオーラ。やさしさのオーラ。金持ちのオーラ。人をひきつけるオーラとかだ。私は、ついこの間まで、このオーラというのは、「有る/無し」というものだと思っていた。ある年齢になると、ある人にはオーラが出たり、あるいは逆に、持っていたオーラが無くなったりするものだと思っていたのだ。

しかし、先日、この認識をやめた。

それはある人との出会いによって起こった。ちょっとした会合で出会ったその人は、普通の格好をしていて、普通の表情で、普通のルックスの、本当に普通の人だった。オーラでいったら、無い人だった。

私はその会合で、知り合いがいなかったので、その人と2時間程話をする事になった。正直、「あ、早目に帰ろう」と思っていた。しかし、時間が経つにつれて、私はその人にどんどん魅力を感じ、話に引き込まれていった。

会話はその人の仕事の話だった。その仕事がいかに大変で、自分がいかに大きな責任を追っていて、でも、それから逃げようとは思わず、それにどのようにして立ち向かっていったか。最後に当初の目標を達成したとき、どんな風に感動して、そのとき、何を思ったか。彼は、私に熱く、熱く語ってくれた。

私は、彼の話に引き込まれながら、彼にオーラを感じていった。そして、最後には、私のオーラスカウターは最高レベルを指していた。過去、沢山のオーラを纏った人を見たが、ここまで最初と最後のギャップの大きい人は見たことがなかった。だから、私は、過去、こうした種類のオーラを見過ごしてきたのではないか?と不安になっている。

だが。それと同時に、こんな経験をさせてくれた、あの方に、私は深く感謝をしている。そして、私もいつか誰かに仕事の話をしたいと思う。あの60歳近いおじいさんのように。