仕事の作法について

作法って大切だ。

高校生の時、女の子をデートに誘うやり方。そこには作法があった。ファッション雑誌を買い込み、バイト先の先輩に誘う手法をヒアリング。得られる情報の多くは、私の妄想を肥大化させ、場違いな言動を私に強いた。で、得てしてそれは失敗に終わった。が、しかし、私はそうした失敗を通し、世の作法やノウハウの存在を知った。

大学受験、そこにも作法があった。予備校に通い、カリスマ教師の言葉に夢を見、模擬試験の結果に愕然とし、私だけに伝授される一発逆転の秘伝を求め、本屋に入り浸った。受験参考書という名のマニュアルをこよなく愛した私。気がつけば、大半の参考書の良い点と悪い点を暗記できるほどになっていた。成績は比例しなかったが、そこにも作法があることを知った。

そして、社会人になった。「右も左もわからないとはこういう事なのか!」という驚きの中、私は、右往左往。仕事を覚える同期を横目に、私は全然仕事ができずにいた。当時私は営業だったのだが、営業のやり方すら理解できてなかった。ただ人に会う、その人に惚れる。そんな気持ちだけで仕事をしていたので、仕事の作法は全く身につかなかった。

そんな自分の過ちに気づいたのは、入社して1年以上経った時だった。企画の立て方。物事の進め方。気がつかなかっただけで、仕事にも作法があった。それもしっかりと。ただ私は、自分のやり方に固執し、そうした事を学ぼうとしていなかったのだ。

さて。社会人になって10年目。今私は、週末にある学校の生徒になっている。作法を学ぶ事の意味を知った私は、あれから10年経った今でも、学び続けている。作法。それはお金を払ってでも身に付けるべき宝なのだ。

だから、新人諸君。いろいろな人が君達のためにいろいろな事を教えてくれるこの幸福な時間に。今しか手にできない、とっておきの作法を学びとって欲しい。