ナスと面接とコピーライティング

昔からナスが苦手だ。理由はわからないのだが、どうもあの味が苦手だ。焼きナスも嫌いだし、マーボナスも食べられない。ナスの漬物はもっと苦手だ。

ところで、苦手と言えば、私は面接が苦手だ。学生の時もそうだったし、自社の採用のために面接をする側になり、いかに自分が面接は下手だったかが良くわかった。そういえば、就職活動の時、私はこう思っていたものだ「わずか1時間程度の時間で、俺の何がわかるんだ!」と。これは、ある意味正論だ。が、考え方が完全に間違えている。

「わずか1時間程度の時間で、相手に自分を理解してもらうのはとても大変だ。だから、伝えるポイントを整理して熱を込めて語ろう」とシンプルに考えるべきだったのだ。

な~んて事を先日、習い始めた「コピ-ライター養成講座」の授業中に思った。コピーライティングって、「商品に大差はない」と言う諦めに基づいた「違いがそれほど無い商品をどのようにして売るか?」という行為だと私は思っている。そう考えるなら、面接も自己PRもコピーライティングになる。

だから、就職活動時の私は、2つのミスをしていた。一つは、「自分が他の誰かと凄い違う」という思い込み。もう一つは、「その凄さは、分かる人には自然に分かる」という事に。

無論。今は良くわかる。私は、大勢の人とそれほど違いの無い人間であり、だからこそ、面接で小さな違いを相手に伝える必要があるという事が。こうした事がわかるようになっただけでも、少しは大人になれたのかもしれない。相変わらず、面接は苦手でも。相変わらず、ナスは食べられないけれども。