好きなことを仕事にする

人類は様々な夢を実現してきた。ぺプシを飲んで宇宙に行ける時代だ。こんな時代だから、「好きな事をして暮らしたい」という人類の夢も、実は私の気づかないところで、着々と実現に向かっているのかもしれない。

例えば、終身雇用制の崩壊。一度入社した職場で働き続けるというスタイルが一般的だったが、最近ではそういう人の方が珍しいというイメージすらある。派遣社員として働く。SOHOを実現させる。好きな仕事がしやすくなり、キャリアを自ら構築していけるという点で幸福な時代になったと思う。

こんな事を思ったのは、最近転職をする友人が多いからだ。久しぶりに連絡をしてみると「そう言えば俺転職したんだ」なんて言われ驚く。転職というのは、大変な労力のいる作業だと思っていたが、実際に転職をした友人に聞くといまやそうでもないよう。彼らは実にあっさりと職場を変え、新しい職場と仕事に前よりもいきいきとしている。転職というものにどこか付きまとっているタブーは、彼らの中にはまったく存在しないようだ。そんな友人をみていると「好きな事をやれるんだな」と、気づく。

ででも、逆に、「好きな事をして暮らして行ける」時代になっていけばいくほど、問われるのは個人のビジョンがどうなっているか、ということ。そういったものがきちんと確立していなければ、無限にある選択肢の中で立ち往生してしまう。いままで、あまり問われることのなかった「どう生きたいのか」という問題の答えは、過去の価値観や習慣に漬かっていてはなかなか出てこない。ある日、「これからは好きな事をしてください」という風に言われた時、「えっと俺は何をしたいんだっけ」とか「何ができるんだっけ」となったら、悲しいですからね。