足腰を使おう。頭でっかちじゃなく。

髪を切ろうと思った。

というのも、待ち合わせの時間まで2時間の空き時間が出来たから。2ヶ月分余分に伸びた髪は、夏には暑い。見た目も暑苦しい。だから、さっぱりしようと思った。そのための2時間。悪くない。とても良い判断だ。しかも私はその時、原宿にいた。そして最近私が髪を切り出した美容院も原宿にある。ベストな判断だ。文句のつけようが無い。

が、気がついた。その美容院の電話番号がわからない事に。名前はわかるのだが、そのアクセス方法がわからない。その時私が咄嗟にとった行動は、「インターネットカフェ」を探す事だった。ただ、周囲を見渡してもネット
カフェが無かった。私のプランの実現可能性が低くなった。というより、その瞬間、私は髪を切るのを諦めようとした。

しかし、私の頭の中に何かひっかかるものがあった。何か重要なものを見落としてるような感じだ。そして、それは3秒後に分かった。

「というより、歩いていってみたらよいじゃんか」と。

言葉にすると簡単なことだ。しかし、インターネットでお店を探す事に慣れ、携帯電話で電話をして予約をする事が当たり前になっている私は、こうした当たり前の事を忘れたいた。予約無しでの美容院。カリスマ美容師さんがいるお店で。たしかにちょっとミスマッチだ。でも、このチャンスを逃す事に比べたらたいした事はない。

5分後、私はお店にいた。幸運にも私を担当してくれている美容師さんの時間が空いていた。そして、私は計画どおりに髪を切ることができた。ただ、あの瞬間に、「今日はやめておこう」と思ったら、私の髪はまだ長いままだっ
たのだ。

だから、私は、足腰を使おうと思った。きっと今の私は少し頭でっかちだ。