歯槽膿漏、あるいは、ルーチンワークの大切さについて。
とにかく歯が痛い。
いや、正確に言えば、歯茎である。リンゴを齧らなくても歯茎から血が出る。 歯磨きなんてしたら凄い流血である。歯槽膿漏というおぞましい単語が頭に 浮かぶ。父が悩んでいたあの病気である。とにかく恐ろしい。
いずれ治るだろうと、思っていたのだが、流血から3日目、仕事に身が入ら なくなる。思考をしようとしても歯茎にばかり意識が行ってしまう。思想より歯槽。仕事には健康な肉体が必要という痛感よりも歯の痛みが先に感じられる。
「歯医者に行ってきます」
私は一言、そう告げて、歯医者に走った。先生は、言った「ちゃんと歯を磨かないからですよ」と。口の中を綺麗にしてもらう。痛み止めをもらう。すると3時間後には嘘のように歯茎の痛みが消えた。「歯をしっかり磨いていない」私はこの屈辱とも言える一言をしっかりかみ締める。小学生の頃習った歯磨きの方法。私はそれすらできて無かったのだ。
あれから毎日、私は、歯ブラシのCMの出演者のように歯磨きを念入りにしている。先生に言われた「毎日の積み重ねだけでしか、健康な歯茎を保つ事はできません」という言葉をかみ締めて。
私は、時々、こうした痛い目を見る。でも、その時必ず大事なものを手にするのだ(いつも忘れてしまうけど)。
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