会社にて。深夜。

さっきから2時間くらい探し物をしてるのだが、見つからない。
探しているのは、今日のコラムのアイデアである。

私は毎朝起きて、シャワーを浴びるのだが、その時にコラムのネタを考える。大抵の場合、良いアイデアは出ず、私は裸でシャワーから出るのだが、今日の朝は非常に面白いアイデアが浮かんだのだった。「ユーレカ!」と叫びたいくらいに。

そして、そのアイデアは、会社にいく途中まで私の頭の中で熟成されていった。構成も完成していた。日常的な出来事をしっかりと仕事に繋げた形のコラムになっていたのだ。珍しく。

しかし、いざその文章を書こうとした瞬間。私は、そのコラムが完全に頭の中から消失してる事に気がついた。ついさっきまで、そのアイデアをいろいろ探し、今朝の行動(朝起きてから会社に着くまでにしたこと)を完全に再現したりした。しかし、痕跡すら見当たらない。あまりにも良いアイデアだったので、忘れるはずがないと思い、メモをとらなかった私のミスである。多分、あの面白いコラムは、幻のコラムとなって、私の記憶にだけ存在しつづけるのだろう。

でも。なんでもそうなのだ。どんなに素敵なアイデアもどんなに秀逸なビジネスモデルも、どんなに熱い想いも。表現しなければそこには「無い」。だから、私達には、そのアイデアが素敵なものだろうが、駄目なものだろうが、常に現実の中に軌跡を残したり、誰かに伝える必要があるのだ。

それにしても、今朝思ったあのコラムはどんな内容だったのだろう。凄い面白い内容だったことだけは間違いないのだが。そう。それは私自身が読みたいくらいに面白い内容だったのだ。そのコラム、本当に気になる内容である。今でも。