弟はこう言った

「兄ちゃんは変った」と弟はいった。

今年になって煙草も漫画(少年ジャンプ含めて数冊)もきっぱり辞めたせいだろうか?と思う私。「何故?」と弟に聞くと彼は続けた。

「ついこの間まで、自分が好きな人としか付き合えなかったけど、最近はいろいろな人と付き合えるようになった」と。「ただ、それって会社に入った頃からかな」と。普段ならば、「そんな事ないよ」と言いそうになるところなのだが、その時は、非常に素直に「そうかもしれない」と思った。

弟の言葉にあるように、私は確かに、ここ数年で変ってきているのだ。それは良い方向なのかどうかわからない。単に年をとっただけなのかもしれない。自信が弱くなっただけなのかもしれない。でも、間違いなく、ここ最近、自分の中で、何かが変っているのだ。

その一方。変ることによって、見えてきた事がある。出来なかった事が多すぎて、今まで気がつかなかった粗もある。傷だらけだと、小さな傷は目につかない。だから、最近はより変らなくてはと思う事が多い。

そんな矢先。冒頭の弟の言葉。私をずっと見てきた弟である。やはり、私は、変化しているのだと思う。ただ、冒頭の言葉に続けた「でも、兄貴、イイ感じに丸くなってよ」という彼の言葉を良い意味にとらえようと思った。